2026.01.16
生活情報

タイのゴミ事情とリサイクルの現実―“分別しても混ざる?”私たちが知っておくべきこと

タイのゴミ事情とリサイクルの現実―“分別しても混ざる?”私たちが知っておくべきこと

はじめに:タイで感じる“ゴミの違和感”

タイに住んでいると、誰もが一度は感じることがあります。

ゴミ箱は分かれているのに、回収は一緒?

コンビニの袋はやたら多い

路上にペットボトルが目立つ

「タイはリサイクルができていないのでは?」と思う人も多いですが、実は構造的な問題が背景にあります。

本記事では、タイのゴミ事情を「生活目線」と「社会の仕組み」の両方から整理します。

1. タイのゴミの現状(数字で見る)

タイでは年間およそ約2,700万トンの廃棄物が出ていると言われています。
そのうち:

  • リサイクルされている割合:約30%前後

  • 埋め立て・焼却:約70%

※ 地域や自治体によって大きく異なります。

特に問題なのは:

  • プラスチック

  • 食品廃棄物(生ゴミ)

  • 使い捨て包装

観光地や都市部ほどゴミが増える傾向があります。

2. なぜ「分別しても混ざる」のか?

日本のように細かく分別しても、タイでは次のような現実があります。

① 回収段階で混ざる

マンションや商業施設では分別ゴミ箱があっても、回収トラックは一括回収が多い。

→ 住民は分別しても、最終的に意味が薄れるケースがある。

② リサイクルは“お金になるもの優先”

タイのリサイクルは、行政よりも民間・個人の回収業者が支えている部分が大きい。

特に価値があるのは:

  • アルミ缶

  • ペットボトル

  • 段ボール

逆に価値が低いもの(汚れたプラスチックなど)はリサイクルされにくい。

3. タイの強み:草の根リサイクル

実はタイには、日本にはない“強み”もあります。

リサイクル買い取り文化

路上で:

  • 空き缶

  • ペットボトル

  • 古紙

を集めて売る人がたくさんいます。

これは貧困対策+リサイクルの両立とも言えます。

4. 観光客・外国人ができること

タイに住む日本人や観光客ができる小さなアクション:

  • レジ袋をもらわない

  • マイボトルを持つ

  • ペットボトルは潰して出す

  • 汚れた容器は軽く洗う

完璧でなくてOK。“少しだけ意識する”だけで違いが出ます。

5. まとめ:タイのゴミ問題は「文化+経済+制度」の問題

タイのゴミ問題は、単に「市民の意識が低い」という話ではありません。

むしろ、

  • 回収システム

  • リサイクル産業

  • 生活水準

  • 観光産業

が複雑に絡み合った構造的課題です。

それでも、変化は少しずつ起きています。
あなたの小さな行動も、その一部です。