タイのゴミ事情とリサイクルの現実―“分別しても混ざる?”私たちが知っておくべきこと
はじめに:タイで感じる“ゴミの違和感”
タイに住んでいると、誰もが一度は感じることがあります。
ゴミ箱は分かれているのに、回収は一緒?
コンビニの袋はやたら多い
路上にペットボトルが目立つ
「タイはリサイクルができていないのでは?」と思う人も多いですが、実は構造的な問題が背景にあります。
本記事では、タイのゴミ事情を「生活目線」と「社会の仕組み」の両方から整理します。
1. タイのゴミの現状(数字で見る)
タイでは年間およそ約2,700万トンの廃棄物が出ていると言われています。
そのうち:
-
リサイクルされている割合:約30%前後
-
埋め立て・焼却:約70%
※ 地域や自治体によって大きく異なります。
特に問題なのは:
-
プラスチック
-
食品廃棄物(生ゴミ)
-
使い捨て包装
観光地や都市部ほどゴミが増える傾向があります。
2. なぜ「分別しても混ざる」のか?
日本のように細かく分別しても、タイでは次のような現実があります。
① 回収段階で混ざる
マンションや商業施設では分別ゴミ箱があっても、回収トラックは一括回収が多い。
→ 住民は分別しても、最終的に意味が薄れるケースがある。
② リサイクルは“お金になるもの優先”
タイのリサイクルは、行政よりも民間・個人の回収業者が支えている部分が大きい。
特に価値があるのは:
-
アルミ缶
-
ペットボトル
-
段ボール
逆に価値が低いもの(汚れたプラスチックなど)はリサイクルされにくい。
3. タイの強み:草の根リサイクル
実はタイには、日本にはない“強み”もあります。
リサイクル買い取り文化
路上で:
-
空き缶
-
ペットボトル
-
古紙
を集めて売る人がたくさんいます。
これは貧困対策+リサイクルの両立とも言えます。
4. 観光客・外国人ができること
タイに住む日本人や観光客ができる小さなアクション:
-
レジ袋をもらわない
-
マイボトルを持つ
-
ペットボトルは潰して出す
-
汚れた容器は軽く洗う
完璧でなくてOK。“少しだけ意識する”だけで違いが出ます。
5. まとめ:タイのゴミ問題は「文化+経済+制度」の問題
タイのゴミ問題は、単に「市民の意識が低い」という話ではありません。
むしろ、
-
回収システム
-
リサイクル産業
-
生活水準
-
観光産業
が複雑に絡み合った構造的課題です。
それでも、変化は少しずつ起きています。
あなたの小さな行動も、その一部です。
